二人
『お前なんだってな、3万盗んだの』
「違いますっ!!」
『とぼけるな!!みんな言ってるんだろ?早く3万出しなさい』
「だから俺じゃない。覚えがありません!!みんなを信じるなら俺のことも信じてください!!」
『いい加減にしなさい!!』
担任はいきなり立ち上がり、俺の髪を思い切りつかんだ。
『1人の証言対みんなの証言で勝てると思ってんのか?ん?どうなんだよ!!』
担任はつかむ腕にさらに力を入れる。
俺はそんな半ば恐喝の担任のやり方に腹が立った。
『どうな「俺じゃねぇって言ってんだろ!!」
俺は担任を思い切り殴り飛ばした。
それでよろめいた担任は、本棚のガラスに頭をぶつけ、割れたガラスが担任に降り注いだ。