二人
「そうよね、全ては愛が決めること。私みたいなのが口出ししちゃだめよね」
相当反省したらしい奴は、さらに
「ごめんなさい、いきなり怒鳴りつけて。私は、鷺島薫。薫って呼んで。愛とは幼稚園から一緒なの。よろしくね」
俺は不意をつかれた。
まさかこいつが謝って来るとは!!
「俺は、安澤京。京でいいよ。ちなみにこっちは、鈴鹿大樹。大樹でいいよ。ほんとに大樹も怒鳴り返してごめんなさい」
京はそう言いながら、俺の頭を思い切り押し、謝る姿勢にさせた。
「ちょっ!!俺は悪くねぇぞ!!」
俺が叫ぶと、京も薫も垣野さんも、そして愛も笑っていた。