エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
も、もう、一緒にお風呂に入るのは決定事項なんですか……!?
呆気に取られて彼を見ていたら、あれよあれよという間にボクサーパンツ一枚の姿になってしまう。
ちょ、これ以上は直視できない……!
ぐりん、と顔の向きを変え、私は仕方なく自分のストッキングに手をかけた。
ふたりでバスルームに入ったところで、思う。
仕事中の、スーツを着ている津雲さんは完全に理知的な雰囲気なのに、裸になるとその印象が百八十度変わってしまうのが、ずるいところだ。
胸板は厚く張りがあって、その下には綺麗に割れた六つの腹筋。逞しい腕には太い血管が浮き出ていて、男らしくて……いつもその手で私を……。
「寒くないか?」
声を掛けられ、慌てて脳内に広がりかけていた甘い妄想をかき消した。
「大丈夫、です……」
立ったままの状態で向き合い、彼が熱めのシャワーを体にかけてくれる。
正直、ドキドキしすぎて寒さなんて感じない。津雲さんの体のどこを見ていても色っぽく感じてしまって、視線のやり場もない。
仕方なく床ばかり見ていると、ガコンとシャワーを壁の高いところに固定した音がして、頭上からお湯が降り注ぐ中、彼に名前を呼ばれる。