エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
「私、も……」
津雲さんの大きな愛を感じながら肌をを重ね合うこの瞬間が、たまらなく、好き。
こんな自分はすごくふしだらで恥ずかしいのに、止められない。津雲さんと一緒に、快楽の果てに堕ちたい。
「和香菜……愛して、る――」
最後の瞬間耳に注ぎ込まれた愛の言葉は、どんな愛撫よりも私の心と体を満たし、喜びに震わせた。
愛しています、津雲さん。ずっと、離れないで――。
あふれる想いは温かな涙になって、目の端をツウっとこぼれ落ちた。
お風呂で張り切りすぎて少々ぐったりしてしまった私たちは、夕食もまだなのだが、しばらくリビングで休憩することにした。
彼が私の作ったチョコレートを食べたいと言うので、そのお供にコーヒーも淹れ、湯気の立つカップをテーブルに置いたところで、ソファに並んで腰を落ち着けた。
「そういえば津雲さん、私、ひとつ決めたことがあって」
「……決めたこと?」
「はい。私、副検事の選考試験を受けようと思うんです」
津雲さんは驚いたように目を見張り、私を見つめた。