エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる

 津雲さんの手が、私の脚を掴んで開かせる。彼はそのまま一気に入ってきて、私の体を揺さぶった。

「久しぶりというわりに、痛くはなさそうだな? むしろ……」

 彼はそこで言葉を切ったが、なにを言いたいかは分かった。私だって、現在進行形で訪れている自分の体の状況にびっくりしているのだ。

 ……こんなの、私じゃない。

 意識が飛びそうなほどの快楽の中で、反発するようにそんなことを思う。

「津雲さ……私、へんです、なんか、こわい……っ」

 このまま大きな波にさらわれて我を失うのが怖くて、必死で津雲さんの背中にしがみつく。

「ばか。それは怖いじゃなくて」

 津雲さんは優しい目で私を見つめながら、それでも容赦なく私の中で動いて。

「〝気持ちいい〟……だ」

 その淫らで密やかなささやきに煽られるようにして、私は限界を迎えた。少し遅れて津雲さんも、切ない息遣いとともに達していた。

 ふたりとも、会話もできないくらい息が乱れていて、脱力した体をただ重ね合わせて、しばらくじっとしていた。

 しかしそのうち、大量に摂取したアルコールと疲労のせいもあり、私も津雲さんも電池が切れたように眠ってしまったのだった。

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