𝒄𝒉𝒐𝒄𝒐𝒍𝒂𝒕𝒆. I
「まあ、だといいんだけどねーー」



「ひなちゃんは人見知りするもんねー」



「まあねー」



そう。私は結構人見知りだ。慣れれば大丈夫だが、最初は緊張しちゃう。



「そういえば私のクラスに“あいつ”がいた」



と話し出す紗季。



「え…あいつって…」



私は目を見開く。紗季は4組だ。その4組にあいつがー…。



「気にしないの。しかもだいぶ前のことじゃん。あいつもマシになってるよ」



「う…うん。そうだよね!」



私は精一杯笑顔を作る。



ーうまく笑えてたかな。

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