𝒄𝒉𝒐𝒄𝒐𝒍𝒂𝒕𝒆. I
「あーあれのこと。もう大丈夫だし。



皆すごく優しくて、私のために頑張ってくれてるの。



ずっと前、私を傷つけたあなたに用はないの。さよなら」



と私は踵を返した。



「おい待てよ!」



グイッと腕を掴まれ、そんなことされると予想していなかった私はくるりと裕太の方を振り向いてしまう。




真剣な顔の裕太が、こちらを覗いている。



「…日向、今まで本当に悪かった。



もう一度、オレにチャンスをくれないか。



お前とやり直したいんだ」
< 114 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop