𝒄𝒉𝒐𝒄𝒐𝒍𝒂𝒕𝒆. I
「日向ちゃん、送るよ」



と、幹部室で仲良くなった春(はる)が言ってくれた。



どちらも名前に春が入っているし、趣味も結構合うので短時間で仲良くなれた。



暴走族って怖いイメージしかなかったけど、全然そんなことなくて。



しかもここはそこまで繁華街の割には治安が悪くないらしい。



でも刺されてた崎田を見る限りそうは思えない。



ということで春に送ってもらうことにした。



「バイクないから駅まででもいい?」



「うん!」



ということで、私たちは徒歩で出発した。



「…」



「…」



しばらく無言が続く。



もう話したいこと全部さっき言っちゃったからな。
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