アイドル絶対殺戮戦線
第1幕「愛シテ♡私」
はじまり
ただアイドルになりたかった。
フリルとレースのいっぱいついた衣装を着て、舞台の上でキラキラ輝いて、大勢の人に夢と希望を与えられるアイドルになりたかった。
ただ、それだけなのに。
「どうして?」
私の目の前には血の海が広がっている。
――白鳥も。
いつか聞いた言葉を、私はぼんやりと思い出していた。
湖を優雅に泳ぐ白鳥も、その下では必死に足をばたつかせているの。足を止めたら、溺れて死んじゃうから――。
✳︎♡✳︎
フリルとレースのいっぱいついた衣装を着て、舞台の上でキラキラ輝いて、大勢の人に夢と希望を与えられるアイドルになりたかった。
ただ、それだけなのに。
「どうして?」
私の目の前には血の海が広がっている。
――白鳥も。
いつか聞いた言葉を、私はぼんやりと思い出していた。
湖を優雅に泳ぐ白鳥も、その下では必死に足をばたつかせているの。足を止めたら、溺れて死んじゃうから――。
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