アイドル絶対殺戮戦線
「私は体だけを売ったつもりでした。けれど知らないうちに、心まで売り飛ばしてしまっていました。


 私の心はもうズタボロになって、とても元の赤穂要のままではいられませんでした。


 だからこうして男勝りな言動をすることによって、男に凌辱されいいようにされた『女の赤穂要』を殺すことにしたんです」


赤穂さんの話は、同じくアイドルになりたいと強く願う私にとてつもないリアリティを持って迫ってきて、私は体を這い回る幻想の感触に体を震わせた。


気持ち悪い。


鳥肌がおさまらず、何度も体のあちこちをさする。
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