アイドル絶対殺戮戦線
「この舞台は、さしずめ本当の自分を殺した赤穂さんが本当の自分を取り戻すためのもの、だったのでしょうか……。


 ま、本当の自分が誰からも望まれていなかったとはお笑い種ですが」


はっ、と鼻を鳴らした堂々が微笑む。


「それでは処刑のお時間です。A組の生徒でも、私は忖度などいたしません」


終わりのときが近かった。


赤穂さんを囲んでいた輪が、誰からともなく崩れたと思うと一斉に散り散りになっていく。


下を向いて声を震わせていた赤穂さんが、すっくと立ち上がった。


目いっぱいに涙を溜めて、それでもしっかりと前を向く。
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