アイドル絶対殺戮戦線
「早速始めちゃう?」


無邪気を装って首を傾げた音葉に私も、


「そうだね」


と笑って返した。


――私たち、どこで間違っちゃったんだろうね。


学園の外で出会っていたなら、ただの友達として笑っていられたかもしれないのに。


ここでは私もあんたもアイドル志望者。ただ無感情でファンの愛を奪い合うのみ。


「試合開始!」


殺すか殺されるか。賽は投げられた。
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