アイドル絶対殺戮戦線
音葉と戦うに当たって、私が選んだジャンルはもちろん「歌」。
音葉も歌は苦手ではなかったはずだけど、それよりも自分の得意ジャンルを披露することを選んだ。
青白いライトに照らされた舞台を、私は1歩1歩進んでいく。
そして中央に立ったとき、マイクを両手でしっかりと握りしめ微笑んだ。
「聴いてください、『リコール』」
アイドルとして人気を博しながら短期間で引退した、お母さんが残した数少ないうちの1曲。
私を思い出して、と現代ならメンヘラと言われそうな歌詞を強烈に歌い上げる。
「ありがとうございました!」
顔を上げた私の目に映る液晶は、2百万とまずまずの投げ銭額を示している。
音葉も歌は苦手ではなかったはずだけど、それよりも自分の得意ジャンルを披露することを選んだ。
青白いライトに照らされた舞台を、私は1歩1歩進んでいく。
そして中央に立ったとき、マイクを両手でしっかりと握りしめ微笑んだ。
「聴いてください、『リコール』」
アイドルとして人気を博しながら短期間で引退した、お母さんが残した数少ないうちの1曲。
私を思い出して、と現代ならメンヘラと言われそうな歌詞を強烈に歌い上げる。
「ありがとうございました!」
顔を上げた私の目に映る液晶は、2百万とまずまずの投げ銭額を示している。