アイドル絶対殺戮戦線
ジャーンとギターの音が耳を貫いた。
舞台の裏に立つ私でもこれだから、アンプの向いている観客席にはもっと大きな音で聞こえているだろう。
うるさいくらいのギターに乗せて、音葉のかわいい声が響いてくる。
「私は私。誰かの娘とか、誰かの彼氏とか、そんなことで評価すんな。私は私♪」
仲良くなってから知ったことだけれど、音葉は有名な作曲家の娘だった。
小さなころから音楽が身近にある環境で育ってきて、この学園に入る前はシンガーソングライターを目指していたらしい。
だけど自分で書いた曲を自分の声で歌っても、音葉が受ける評価は「◯◯の娘」。
「アイドルならパパとは関係なく私を見てくれるかなって」
音葉ははにかんだ。でも。
舞台の裏に立つ私でもこれだから、アンプの向いている観客席にはもっと大きな音で聞こえているだろう。
うるさいくらいのギターに乗せて、音葉のかわいい声が響いてくる。
「私は私。誰かの娘とか、誰かの彼氏とか、そんなことで評価すんな。私は私♪」
仲良くなってから知ったことだけれど、音葉は有名な作曲家の娘だった。
小さなころから音楽が身近にある環境で育ってきて、この学園に入る前はシンガーソングライターを目指していたらしい。
だけど自分で書いた曲を自分の声で歌っても、音葉が受ける評価は「◯◯の娘」。
「アイドルならパパとは関係なく私を見てくれるかなって」
音葉ははにかんだ。でも。