アイドル絶対殺戮戦線
「……第2幕を始めます、と」


「そのあとです。たしか『投げ銭が多い方が勝ち』とおっしゃいましたよね?」


何を言っているのか。


ますますわからないというように、堂々が眉をつり上げる、が。


「高瀬さん、お願いします」


「はい七歌様!」


どこに隠していたのか、ガウンの中から封筒を取り出した高瀬さんが、堂々にそれを押しつけた。


「1千万あります。必要であれば、もっと持ってきます」


「いいえ。私はお金で結果は覆しま……」


「でも、先生は『投げ銭が多ければ勝ち』とおっしゃいました。1千万の投げ銭です。私の勝ちですよね?」
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