アイドル絶対殺戮戦線
「どうして……どうして私がここに来るってわかっていたんですか」


わなわなと唇を震わす私の質問に、「考えてみればわかることですよ」と堂々は小馬鹿にしたように笑った。


「わからないから、聞いているんです」


「仕方がありませんね、ヒントを差し上げましょう。あなたのそのスマホは、誰に渡された(・・・・・・)ものですか?」


脳が弾けた。


そんな簡単なことにも気づけなかった自分がつくづく嫌になって、しかしできることもなく、その場で地団駄を踏むしかない。
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