アイドル絶対殺戮戦線
記憶を辿れば、光莉が警察官のお父さんと連絡が取れないと嘆いたこともあった。


連絡先だって、勝手に売られた。


”星ヶ峰は生徒のスマホを管理している”


生徒あてに送られたメッセージも、読むことができたのだろう。


それは、少し想像力を働かせれば考えつくことだったのに。


「それで……私のことを待ち伏せして、どうされるおつもりなのですか」


警戒心を隠そうともしない私に、堂々がくいと眉をあげる。


「どうするつもりか。それは大宮さん、あなたの今後の行動によりますねぇ」


「……と、いうと?」


「はっきり言いましょう、スパイになりませんか。私としても、星ヶ峰の崩壊を目論む謎の男の素性は気になるところなのです」
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