アイドル絶対殺戮戦線
「素直な大宮さんには、ご褒美を差し上げましょう。Kに渡してみれば、意外な反応が得られるかもしれませんよ」
「これは……」
堂々に渡されたのは、数枚の紙束だった。
乱雑にクリップで止められたそれを、その場で見ようとして止められる。
「君がここで見ても意味はわからないと思いますよ。早く寮に帰って彼に送ってあげなさい」
優しい堂々の口調は、しかし私にそれ以上物を言わせなかった。
だけど。
紙の間にちらりと見えた写真は間違いなく私の母、大宮一歌のものだったから。
私は不安な気持ちを必死に押し殺し、寮へ帰る道を急いだ。
✳︎♡✳︎
「これは……」
堂々に渡されたのは、数枚の紙束だった。
乱雑にクリップで止められたそれを、その場で見ようとして止められる。
「君がここで見ても意味はわからないと思いますよ。早く寮に帰って彼に送ってあげなさい」
優しい堂々の口調は、しかし私にそれ以上物を言わせなかった。
だけど。
紙の間にちらりと見えた写真は間違いなく私の母、大宮一歌のものだったから。
私は不安な気持ちを必死に押し殺し、寮へ帰る道を急いだ。
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