アイドル絶対殺戮戦線
「……よし」
ブレザーのボタンをとめ終えそう呟いたとき、時刻はもう9時を過ぎていた。
本来なら、講堂に集められ卒業式の開幕を告げられていたはずの時間だ。
それなのに私が悠長に着替えをしていられたのには、理由があった。
今朝6時、規則正しく目を覚ました私の耳に、扉をノックする音が聞こえてきた。
「……誰?」
寝ぼけ眼をこすりながら応対する、と。
「……七歌、久しぶりだね」
扉の前に立っていたのは、光莉、そして真央だった。
第1幕ぶりに顔を合わした2人。少し気恥ずかしさを感じながら部屋に招き入れようとした私を遮って、2人はこう言ったのだ――。
「今日の卒業式、17時からだって」
ブレザーのボタンをとめ終えそう呟いたとき、時刻はもう9時を過ぎていた。
本来なら、講堂に集められ卒業式の開幕を告げられていたはずの時間だ。
それなのに私が悠長に着替えをしていられたのには、理由があった。
今朝6時、規則正しく目を覚ました私の耳に、扉をノックする音が聞こえてきた。
「……誰?」
寝ぼけ眼をこすりながら応対する、と。
「……七歌、久しぶりだね」
扉の前に立っていたのは、光莉、そして真央だった。
第1幕ぶりに顔を合わした2人。少し気恥ずかしさを感じながら部屋に招き入れようとした私を遮って、2人はこう言ったのだ――。
「今日の卒業式、17時からだって」