アイドル絶対殺戮戦線
光莉の選択は素早かった。


「ご、ごめん!」


そう謝る言葉さえ、これから裏切る真央に宛てられたものではない。


「七歌、本当にごめん! うちは七歌を仲間外れにするなんて、そんなことやめようって言ったんだ。だけど真央が聞かなくて……」


「そうだよね」


私は努めて優しく微笑んだ。


「光莉がそんなひどいことしようとするわけないよね。そんなひどいこと、考えられるのは……」


そう言って見やった真央は、口をつぐんでただ私を睨みつけている。
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