アイドル絶対殺戮戦線
「じゃあ行こっか」


そう促すと、素直に光莉は着いてきた。


食堂に1人残りこれから鋭い視線に刺され続けるであろう真央のことは、もう眼中にもないらしい。


食堂のざわめきが聞こえないところまで歩き、くるりと振り返ると光莉は怯えたように私を上目遣いで見ている。


「な、七歌どうしたの……」


恐れられている感覚は、気分の悪いものではなかった。


ただ、これから同じグループでがんばるというのに、対等な関係じゃないのはねぇ……?


「光莉」


「な、何?」


「私、あんたと組むのやめる。よく考えたら友達を裏切る人なんて、怖くて仲間にできないわぁ〜。でしょ?」
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