アイドル絶対殺戮戦線
「……なに?」


茜がきょとんとこちらを振り向く。


「ううん……」


ただ、ただね。


「茜、ごめん」


何を謝られているのかわからない、というように茜は笑って私に向き直った。


その隙に私は彼女の脇を通り抜け、一気に壇上へと駆け上がる。


後ろで茜が立ち尽くしているのは感じていた。でももう、止まれなかった。


「C組大宮七歌です! 1分間、自己アピールするので聞いてください!」


 ✳︎♡✳︎
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