アイドル絶対殺戮戦線
屋上に集まった生徒たちにも小田さんは丁寧に頭を下げて、そして小田みゆき自殺未遂事件は終わりを告げた。


「一応確認しとくけど、他の人とすでにグループを組んでるってことはないよね……?」


「はは、ないない。課題が出されたときにはもう死ぬつもりで、あとは死に場所を探してただけだから」


「ならよかった! 今日からよろしくね、小田さん」


「あれ、みゆきちゃんって呼ぶんじゃなかった? よろしくな、七歌」


突然名前で呼ばれて、さすがの私も少し照れてしまう。そうして目を閉じた隙に、


「じゃあ1発!!」


額に鈍い痛みが走り、デコピンされたとわかったときには手の届かないところまでみゆきは逃げ去っていた。


 ✳︎♡✳︎
< 261 / 327 >

この作品をシェア

pagetop