アイドル絶対殺戮戦線
「……椎名音葉さん」
どこかで聞いたオレンジ色が無事に呼ばれたのを確認して、私はほっと胸をなでおろした。
ただ、堂々のその次の言葉はどうしても信じられないものだったけれど。
「以上です」
淡々と。ただ、淡々と。
何でもないことのように前を向いて、堂々が発したのはその一言だけだった。
以上です。結成されたグループは、これで以上です。
でも……でも……。
壇上から見下ろす講堂内には、ぽつりとこちらを悲しげに見る瞳が一対。何を考えているのか全く読み取れない表情で、こちらを見つめている目がもう一対。
……もう、頭ではわかっていた。彼女たちは第4幕の脱落者なのだと。
どこかで聞いたオレンジ色が無事に呼ばれたのを確認して、私はほっと胸をなでおろした。
ただ、堂々のその次の言葉はどうしても信じられないものだったけれど。
「以上です」
淡々と。ただ、淡々と。
何でもないことのように前を向いて、堂々が発したのはその一言だけだった。
以上です。結成されたグループは、これで以上です。
でも……でも……。
壇上から見下ろす講堂内には、ぽつりとこちらを悲しげに見る瞳が一対。何を考えているのか全く読み取れない表情で、こちらを見つめている目がもう一対。
……もう、頭ではわかっていた。彼女たちは第4幕の脱落者なのだと。