アイドル絶対殺戮戦線
「……え?」


真央の声はたしかに聞こえたはずなのに、現実から逃れたくて聞き返してしまう。


そんな私に、


「だから入らないって言ってるの」


と真央は幼い子に話すように言って聞かせた。


「でも……どうして……」


「どうして? 理由なんて簡単でしょ。あんたに情けをかけられるなんて絶対に嫌なの。それこそ死んでも構わないくらいにね」
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