アイドル絶対殺戮戦線
逆襲
5時間ぶりに壇上に立つ。ひんやりとした空気が肌に突き刺さる。
だけどそれすら私は心地よく感じて、カメラの向こうから浴びせられる注目を一身に受けていた。
「C組、大宮七歌です。2度目の挑戦を受け入れていただきありがとうございます。1曲だけ。1曲だけ聴いてください。『あなたに会えてよかった』」
マイクを床に置いた。
両の手を胸の前でしっかりと組み、祈るような目で正面のカメラを射抜く。
――この歌は。
液晶が、掲示板の様子を映していた。
【神咲明日菜がやっぱり最強な件www】
依然としてA組の話題で盛り上がる掲示板の空気が、一瞬にして変わったのを肌で感じる。
だけどそれすら私は心地よく感じて、カメラの向こうから浴びせられる注目を一身に受けていた。
「C組、大宮七歌です。2度目の挑戦を受け入れていただきありがとうございます。1曲だけ。1曲だけ聴いてください。『あなたに会えてよかった』」
マイクを床に置いた。
両の手を胸の前でしっかりと組み、祈るような目で正面のカメラを射抜く。
――この歌は。
液晶が、掲示板の様子を映していた。
【神咲明日菜がやっぱり最強な件www】
依然としてA組の話題で盛り上がる掲示板の空気が、一瞬にして変わったのを肌で感じる。