アイドル絶対殺戮戦線
【お疲れ様でした】
講堂を出た私に、葛西さんからのメッセージが届く。
【ありがとうございます。ちょっとずるって感じでしたけど】
【いいえ。少なくとも僕は、有名人の娘だから七歌さんに声をかけたわけではありませんよ。七歌さん自身がひたむきにがんばったから、出来上がった舞台でした】
……どうして。
「私がほしい言葉を的確にくれちゃうのかな……」
カメラの画角の届かない講堂の陰で、私は1人声を殺して笑ったのだった。
✳︎♡✳︎
講堂を出た私に、葛西さんからのメッセージが届く。
【ありがとうございます。ちょっとずるって感じでしたけど】
【いいえ。少なくとも僕は、有名人の娘だから七歌さんに声をかけたわけではありませんよ。七歌さん自身がひたむきにがんばったから、出来上がった舞台でした】
……どうして。
「私がほしい言葉を的確にくれちゃうのかな……」
カメラの画角の届かない講堂の陰で、私は1人声を殺して笑ったのだった。
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