アイドル絶対殺戮戦線

「ただ、ここには71名の名前しかないのですが。A組の4人を足しても75名……。残りの32名はどこに消えたのでしょうか？」


白々しく首を傾げる堂々。


脳裏に「恐怖」の2文字が刻まれる。最悪の状況が今か今かと舌なめずりをして迫っている予感がして、思わず目をつぶってしまう。


「そうだ、星ヶ峰で3年間過ごしておいて100LOVEさえも集められない無能諸君はここにいるんでした……！」


ついに堂々がにっこりと口角を持ち上げ、大きく両手を掲げた。同時に、壇上にかかっていた緞帳が昇っていく。


現れたのは、後ろ手に縛られ虚ろな目でカメラを見つめる生徒たちだった。


「……っ、茜！」


その中に茜の姿を見つけ、思わず駆け寄ろうとする。


だけど。


「おやおや、1分間ジャッジで花菱さんのアイデアをパクり裏切った大宮さんではないですか」