アイドル絶対殺戮戦線
はじめにそれに気づいたのは、浦安さんだった。


「なんかおかしくないですか……?」


指差す先を見ると、白いスカートをなびかせて踊る生徒の右足は不自然に曲がっている。隣の生徒は左腕が全く動いていない。


隣の生徒も、その隣も……。


1人の生徒がついに倒れた。


その生徒の左足は曲がりようのない方向に大きく曲がっていて、赤いライトに照らされた皮膚から骨が異様に浮き上がっている。


あんな状態で踊れるはずがない。早く治療をしなければ、一生歩くことすらできなくなるかもしれない。


急いで先生を呼ぼうとして、舞台上の違和感に気がつく。あれは……


「銃……?」
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