アイドル絶対殺戮戦線
そんな中、C組には2流週刊誌記者くらいがお似合いって訳で、私はニコニコ愛想を振りまいた。


これでもアイドルを目指すくらいには容姿に自信はあるし、愛嬌だって自慢だ。


私が視線を合わせただけで鼻の下を伸ばす人もいるくらいだけど、矢崎さんはそこまでチョロくはなかった。


ただ、ぼさぼさの髪の間から真摯な瞳で私を見つめている。


矢崎さんにはいくつか、星ヶ峰での思い出など基本的な質問を聞かれた。


星ヶ峰の思い出なんて血を吐くほど練習させられたことしかないんだけど、まさかそれを言うわけにはいかないから、事前に用意しておいた答えを無難に話す。


「友達とお風呂でおっ◯いの揉み合いしたことですかね〜」


ね、世間はこういうのを求めてるんでしょ?
< 6 / 327 >

この作品をシェア

pagetop