アイドル絶対殺戮戦線
脳内が真っ赤に染まった。


ただ、何が起こっているのか理解することを拒んで、頭がずきずきと鈍く痛む。


大勢の人が駆け出し、講堂から逃げようとしていた。


だけど講堂からは出られない。なぜなら、講堂の外には――。


外へ1歩踏み出した生徒が、音も立てずに焼け死んでいった。


それを見た生徒が慌てて講堂内に戻ろうとするが、まだ現実に気づいていない後ろの人たちに押され、地面に足をつけてしまう。


ジュッ


「私は帰っていいなんて一言も言っておりませんが……先生の指示には従ったほうがよろしいと思いますよ」


堂々が微笑む間にも、


ジュッ、ジュッ


「地面には高温のレーザーが仕込んであります。足なんてつけたら、そりゃ焼けちゃいますよ……!」
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