アイドル絶対殺戮戦線
「た……すけ、て……」


講堂外に降り立った中でも奇跡的に生きていられた1人の生徒が、こちらに手を伸ばし助けを求めていた。


「こっちに来て! ここなら熱くないから!!」


何人かの生徒が力を合わせ、何とか焼けただれた生徒を講堂に引きずり込む。


その生徒は息も絶え絶えといった様子だったけれど、適切な処置をすればまだ助かるだろう。


私たちもそう安堵する。


だけど。


「か……がみ……」


「え?」


「かがみ……かして……。私の顔、どうなってる……?」
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