アイドル絶対殺戮戦線
何度も星ヶ峰から脱出しようと考えた。


その度に、逃げようとして焼けていった仲間たちの姿が思い出される。


そして9時5分前。ついに私は講堂に足を運んだ。


驚くべきことに、講堂には昨夜の惨劇を経験した全員がすでに集まっていた。


「遅れないでくださいね」


そうにっこりと笑った堂々が思い出される。


課題をクリアしても、従わなければ死――。


誰もが顔を青ざめさせていた。


そうしているうちに壇上に堂々が姿を見せる。


光沢のある青いスーツが一段と輝いているようだ。
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