アイドル絶対殺戮戦線
流川先生――流川夏美(るかわなつみ)先生――は私たちのダンスの先生だった。


昔はアイドルをしていたこともあるとかで、30代ながらけっこういいスタイルと顔面を誇っている。


そんな流川先生が慌てて講堂を出ていったと思うと、数分後1人の生徒を伴って帰ってきた。


D組の小田(おだ)みゆき。流川先生に手首をつかまれ連行されながら、必死に歯向かっている。


が、抵抗むなしく壇上の堂々の前へと連れ出された。


「これはこれは小田さん。卒業式に遅刻ですか? 感心しませんね」


「うっせぇ!! あたしの友達皆殺しにしておきながら、何言ってんだ殺人鬼!!!!」
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