アイドル絶対殺戮戦線
赤穂さんは周りでおろおろする信者たちを押しのけた。


「あんたたちは自分が姫になりたかったんでしょ! だから私に騎士役を押しつけたんでしょ!!


 私は騎士でも姫でもない、ただの赤穂要よ!!!」


その絶叫に、ただただ信者は圧倒されているしかなかった。


赤穂さんを囲む輪が、じりじりと後退していく。


その中で、ある女の子が「でも……」と口を開く。


「でも要だって、騎士キャラで人気になったんじゃん!


 騎士キャラが嫌だったって言うならやめたらいいのに、人気がほしくてやめなかったのは自分じゃん!


 あたしたちに責任押し付けないでよ!!」
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