アイドル絶対殺戮戦線
「…………わかりました」


長い長い沈黙のあと、赤穂さんが口を開いた。


全てを諦めたような赤穂さんのまとった気迫に、聞いているだけの私たちも思わず息を呑んでしまう。


「私がA組にあがったとき、『堂々学園長の愛人になったからだ』という噂が流れました。断言します、それは間違いです。しかし私は、もっともっとひどい沼に体を沈めてしまいました。


 ――体を売ったのです。


 どうしてもアイドルになりたかった。だから私を売り出してもらうことと引き換えに、多くの人の手が舌が私の体を這いずりまわりました。


 その結果、私はメディアへの露出も増え、人気アイドルA組の仲間入りを果たすことができました。


 でも」
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