先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
ふふ…
熟睡してる…

やっぱり疲れてたんだよね。

わたしにはそんな素振り全然見せなかったけど…

伸びた前髪が目にかかってる。
よく寝てるし…ちょっとくらいいいよね…

それで思わず、サラって先生の前髪をかき分けたときだった。

パチって伊奈先生が目を開いた。

「彩…」

「あ…ごめ…」

んなさいと言おうとしたわたしだったけど…

突然、伊奈先生の手がのびてがばっと引き寄せられた。
そして、先生の手はガシッとわたしをホールドした。

先生…?


「そんな顔でそんなことすんな。」

「せんせ?」

「必死でおさえてる俺の気持ち考えろ。」

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