先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「な、何?」

「今幸せか?」

「え?」

「あの彼氏といて、幸せなのか?」

「し、幸せに決まってるでしょ?」

「ほんとだな?」

「うん。」

大智…ごめん。また使っちゃった。

「なら、いい。俺が我慢すれば済むことだ。」

先生?

そして先生は立ち上がると、ちらっとキッチンに並べられた料理の品を見たような気がしたけど、そのまま玄関のほうへ歩いて行った。

「とにかく、治ってよかった。明日朝、迎えに来てやるから8時に外でてろ。」

「え?あ、はい。」

「じゃぁな。」

そう言って、先生は扉を閉めると、帰っていった。

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