先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
『はい。』

え?
えりなさん?

『あ、の…二階堂です。』

出られた以上名乗るしかない。

『あら?どうしたの?亮平ならぐっすり眠ってるわよ。』

『いや…あの…明日の部活…これそうかなって。選手たち心配していたもので。』

『そうねー。どうかしら。熱は下がってきてるけど…わたしが看病してるから大丈夫よ。』

最後の方の言葉尻にトゲを感じた。

『あなたが…電話してくるまでもないわ。』

冷たい声…

『そうですね。えりなさんがみてらっしゃるならすぐ治りそう。明日お待ちしてますとお伝えください。』

そして電話を切った。


なんだろう…
やっぱりえりなさん必死すぎる気がする…

2人の間になにがあるんだろう…?



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