先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
6.幸せを手に入れるために
「何?別れ話?」
大智が現れたのは、10時ごろになってからだった。
スーツ姿が凛々しい。
外は雨がふってるらしく、髪型を気にしている。
大智はちょっとくせっけ気味で、雨がふったらいつも気にしていたっけ?と昔を思い出した。
きっとモテるんだろうな。と思う。
このバーの客たちも大智をチラチラと見ては、何かコソコソ話してる。
こんなできる商社マンのイケメンがわたしなんかの彼氏のフリに何か月もよくつきあってくれていたものだと思った。
「別れ話なんて言い方する?」
クスって笑ってわたしは言った。
そしたら、しばらく間があったけど、大智もクスって笑った。
「まぁね。フリでもそういうことかなって思ったもんだから。やっぱそうなの?」
「うん。ってか…全部、ほんとのこと先生に言ったの。」
大智は聞く体制に入ってくれた。
「先生とえりなさんのこともいろいろ聞いた。えりなさんとか他の人のプライバシーにかかわることもあるから大智に詳細は言えないけど…先生はえりなさんとの関係を清算したいと思ってて…けどできないしがらみみたいなものがあって…とにかく、わたしは先生が幸せになれるように全力をつくすことにしたの。」
大智はまじまじとわたしを見た。
大智が現れたのは、10時ごろになってからだった。
スーツ姿が凛々しい。
外は雨がふってるらしく、髪型を気にしている。
大智はちょっとくせっけ気味で、雨がふったらいつも気にしていたっけ?と昔を思い出した。
きっとモテるんだろうな。と思う。
このバーの客たちも大智をチラチラと見ては、何かコソコソ話してる。
こんなできる商社マンのイケメンがわたしなんかの彼氏のフリに何か月もよくつきあってくれていたものだと思った。
「別れ話なんて言い方する?」
クスって笑ってわたしは言った。
そしたら、しばらく間があったけど、大智もクスって笑った。
「まぁね。フリでもそういうことかなって思ったもんだから。やっぱそうなの?」
「うん。ってか…全部、ほんとのこと先生に言ったの。」
大智は聞く体制に入ってくれた。
「先生とえりなさんのこともいろいろ聞いた。えりなさんとか他の人のプライバシーにかかわることもあるから大智に詳細は言えないけど…先生はえりなさんとの関係を清算したいと思ってて…けどできないしがらみみたいなものがあって…とにかく、わたしは先生が幸せになれるように全力をつくすことにしたの。」
大智はまじまじとわたしを見た。