先生！好きだからっ！！～どうしたって忘れられない人はいるものです～

『またいつでもいらしてくださいね。できたら俊哉さんも奥さんと一緒にいらしてください』

彩が返事をしたら、

『そうですね。では考えてみます。』

と返事が来ていた。

俊哉は実は弁護士だったりするし、働いている法律事務所の娘と先日結婚した。
娘ももちろん弁護士だ。
それにそれがまたデキ婚で、すでに1歳くらいの女の子がいたりもする。

そして先日彩に電話もあり、えりなが退院したと報告があった。

『もう一般社会へ復帰してもやっていけるだろうと医師から退院許可が下りました。あとはいつから働くかですが…とりあえずは僕の事務所で働いてもらおうと思ってるんですけどね…』

働き先も俊哉のとこなら安心だろう。
なんとかえりなもやっていきそうだ。

「よかった。みんな前にすすめてる…。」

彩は電話を切ったあと、嬉しそうに、つぶやいていた。