先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~


「彩さぁ。もう休んじゃえよ。」

「えっとね。3月いっぱいは働かなきゃならないの。クラスの子たちちゃんと送り出さないと。」

「そんなんで彩の身体大丈夫なの?早く休んじゃえばいいのに…。」

なんだかんだ心配で仕方ない俺は最近彩を見ればこんな話ばっかだ。                     

「過保護…」

彩がボソッとつぶやいた。
ねそべってた俺は、ソファの上に座ると、ポリポリと頭をかいた。

「そう?だって心配なもんは心配だろーがよ。愛してんだもん。」

「もう。バカ…」

真っ赤になった彩がかわいすぎて、俺は彩をこちらにひきよせてキスをした。

「わたしもだし。」

そして彩がめずらしく俺にキスを返してきたもんだから、俺は我慢できなくてもっと激しいやつを彩に返した。

「ダメだって。彩。そんなことしたらその気になっちまうだろ?今はまだダメなんだろ?」

「ん…だけど…」

「コイツが産まれたら、また思いっきり愛してやるから。だから、我慢しろ。」

そしてピンっと彩のおでこをはじいた。

にっと笑う俺。

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