ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
「お帰りなさいませでござる〜、お殿様!」
「「お帰りなさいませでござる〜!」」
2回目で免疫ついてるはずなのに、
やっぱり引くな…。
「うわー!
くノ一だ!うわっ!うわっ!」
斎……大興奮だな。
言葉になってないぞ。
店内はすでに満席に近かった。
早く来て良かった。
危ないところだった。
海外からの客も結構いるな。
灯里は……
あ、女ばかりのグループに付いてる。
明らかに海外からの客だな。
呼んだ方がいいか?
たまたま席に付いてくれたのがオーナーだった。
「あの、“お里”をお願いします。」
「あら! お殿様、お里ちゃんをご指名?」
「……はい。」
「え! 彬良、贔屓がいてるの?
隅に置けないなぁ〜。」
いや、灯里だから。
「お里ちゃんはちょっとお待ちいただくわねぇ…。」
「いいですよ。待ちます。」
せっかくだから、待った方がいい。
「なぁ、彬良!
あの奥のロリータのグループに付いてるくノ一、すごいな!
フランス語ペラペラだぞ。」
「ロリータ?」
「なんだよー。そんなのも知らないのか?
あれ、ロリータファッションって言うんだ。
見たところ、姫ロリと和ロリのグループだな。
あー、だからくノ一カフェか。」
「……」
……斎の言ってることは半分以上理解できない。
でも、興味津々で、退屈してなさそうだ。
5分も待たずに、灯里がやって来た。
「「お帰りなさいませでござる〜!」」
2回目で免疫ついてるはずなのに、
やっぱり引くな…。
「うわー!
くノ一だ!うわっ!うわっ!」
斎……大興奮だな。
言葉になってないぞ。
店内はすでに満席に近かった。
早く来て良かった。
危ないところだった。
海外からの客も結構いるな。
灯里は……
あ、女ばかりのグループに付いてる。
明らかに海外からの客だな。
呼んだ方がいいか?
たまたま席に付いてくれたのがオーナーだった。
「あの、“お里”をお願いします。」
「あら! お殿様、お里ちゃんをご指名?」
「……はい。」
「え! 彬良、贔屓がいてるの?
隅に置けないなぁ〜。」
いや、灯里だから。
「お里ちゃんはちょっとお待ちいただくわねぇ…。」
「いいですよ。待ちます。」
せっかくだから、待った方がいい。
「なぁ、彬良!
あの奥のロリータのグループに付いてるくノ一、すごいな!
フランス語ペラペラだぞ。」
「ロリータ?」
「なんだよー。そんなのも知らないのか?
あれ、ロリータファッションって言うんだ。
見たところ、姫ロリと和ロリのグループだな。
あー、だからくノ一カフェか。」
「……」
……斎の言ってることは半分以上理解できない。
でも、興味津々で、退屈してなさそうだ。
5分も待たずに、灯里がやって来た。