ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
こうして、満足した兄夫婦は駅前のカフェにモーニングを食べに行った。
残された私達は、台風のように現れた兄夫婦の訪問に呆然としてしまったが、気を取り直し、急いで出勤の準備をした。
「灯里?」
「ん?」
「ちゃんと、改めてプロポーズするから。
さっきは、なんか無理矢理言わされたみたいになったけど。でも、無理矢理じゃないから。」
「彬良……
うん。わかってる。
でも、さっきの、嬉しかったよ。
フフフ…私達、あの2人がいないと、本当、前に進めなかったよね。有り難いよね。」
「どこまでお節介なんだよな、全く。」
そう言った彬良の顔が照れ臭そうで、とっても幸せそうだったから、きっと彬良も感謝してるんだと思う。
やっと一歩踏み出せた。
◇◇
「あ、灯里ちゃん!
婚約したって、麗ちゃんから聞いたよ〜。」
「い、院長先生!」
ちょっと、早すぎない⁉︎
今朝の話だよ⁉︎
どんなネットワークなのよ。
「やっとだよー。
我が息子ながら、ヘタレ過ぎだよねー。」
「ハハハ…
はい。否定はしません。」
「僕ね、女の子がいなかったから、花嫁さんとバージンロード歩くの諦めてたんだ。
でも憧れててねぇ。
孝一の代わりに歩いてもいい⁉︎」
残された私達は、台風のように現れた兄夫婦の訪問に呆然としてしまったが、気を取り直し、急いで出勤の準備をした。
「灯里?」
「ん?」
「ちゃんと、改めてプロポーズするから。
さっきは、なんか無理矢理言わされたみたいになったけど。でも、無理矢理じゃないから。」
「彬良……
うん。わかってる。
でも、さっきの、嬉しかったよ。
フフフ…私達、あの2人がいないと、本当、前に進めなかったよね。有り難いよね。」
「どこまでお節介なんだよな、全く。」
そう言った彬良の顔が照れ臭そうで、とっても幸せそうだったから、きっと彬良も感謝してるんだと思う。
やっと一歩踏み出せた。
◇◇
「あ、灯里ちゃん!
婚約したって、麗ちゃんから聞いたよ〜。」
「い、院長先生!」
ちょっと、早すぎない⁉︎
今朝の話だよ⁉︎
どんなネットワークなのよ。
「やっとだよー。
我が息子ながら、ヘタレ過ぎだよねー。」
「ハハハ…
はい。否定はしません。」
「僕ね、女の子がいなかったから、花嫁さんとバージンロード歩くの諦めてたんだ。
でも憧れててねぇ。
孝一の代わりに歩いてもいい⁉︎」