ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
少しでも英語に興味を持ってほしくて、色々なアイデアが思い浮かぶ。
家中の物を指差して英単語で言っていく。
次は色を加えて。
今は歌い慣れた曲の英語バージョンを一緒に歌って楽しく学んでもらっている。
若いってすごい。
どんどん吸収してくれる。

院長秘書はそのまま続けることに。
でも、彬良がお義父様に話してくれて、
語学のレッスンがある日は早めに帰らせてもらうことになった。

幼稚園児は1日の終わりが早い。
レッスンも早く始めないといけない。

既に、光ちゃんのお友達も生徒に増えていて、
順調に、キッズのための訪問英会話教室が成り立っている。
光ちゃんのお家に行くと、光ちゃんのお友達に囲まれる。
みんな可愛くて素直で、すごく癒される時だ。



光ちゃんのレッスンは、彬良の当直の日に入れている。
彬良が帰る日はなるべく早く帰って、夕食の準備をちゃんとしたいから。

曖昧な時間を過ごしてきた私達は、籍を入れてから本当のお付き合いを始めたようなもの。
一緒に住み出してからの彬良は、とにかく甘い。
長い付き合いなのに、見たことのない一面を何度も見せられている。

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