ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
後日談…
「あら、彬良くん?」
げっ!
「れ、麗さんっ!」
できれば会いたくなかったんだが…
「1日遅れだけど、お誕生日おめでとう!」
「……ありがとう。」
「プレゼント、楽しんで頂けたかしら?」
……ああ。
楽しんで頂けた。
昨日の夜は、緩めにお湯を張って、泡風呂にし、全身に“お里”の奉仕を受けた。
“お里”は泡で作った、くノ一コスチュームを身に付け…………励んでくれた。
もちろん泡なんて付けなくても、いやその方が形のいいお椀型の胸が見えていいんだが…
泡もいい!
こう、想像を掻き立てられて……
“お里”も恥ずかしがらず、積極的に奉仕してくれたし…
可愛いかったなぁ……
控えめに言っても、最高のプレゼントだった。
言わないけど……。
「……くん? 彬良くん⁇ 」
……ハッ‼︎
いつの間にか、風呂に意識が飛んでた……
「フフフ……。
その様子じゃ、相当楽しんで頂けたようね。」
「う…………。」
あぁ、くそ!
絶対、俺真っ赤だ。
「灯里ちゃんたら、何も知らないの。
すっごく素直でね〜。
ホント、可愛いわ〜!
………また、教えておくわ。
“妻の務め”第二弾。
楽しみにしてて!」
そう、こっそり囁いて、内科医局前の廊下から去っていった。
………………………………………第二弾。
あるのか?
いつだ?
あの兄嫁………侮れん…………。
完