ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
エ、エ、エェェェェ〜〜ーっ‼︎‼︎‼︎
や、ムリだろっ。ムリ!
俺、初めてなんだぞ〜〜!
え、でも、これって待ってるのか⁇
どうしようっ⁉︎
「……彬良?まだ?」
目を瞑ったまま、催促される。
あぁ、何故かその声があま〜く聞こえる……
よし!据え膳食わぬはって言うし!
ここで断っては一生の恥!
俺は思いっきりかがんで、灯里の口に自分の唇を押し付けた。
『いち、にー、さん!』
心の中で数を数える。
よし!出来たぞ!
達成感を持って、唇を離す。
「……彬良の唇って、カタイ。」
何故か文句を言われる。
「へ?か、硬いのか⁉︎」
初めてのことだし、比べる対象がなくて質問してしまう。
「うん。カタイよ。
だって、健心の唇はすっごく柔らかいの。
ぷるんぷるんなんだから。」
健心⁇………彼氏か?
「まぁでも、5歳だからねー。
そりゃ違って当然か〜。」
「待て。5歳の健心とは?」
「弟に決まってるじゃない。
もーめっちゃくちゃ可愛いの〜っ!
あ、健心はね、可愛い上に、賢いのよ。
もう九九も、九九の割り算も出来ちゃうの!
天才でしょう⁉︎
私の数学脳がない分、全部健心に行っちゃったのね〜。」
なんだよ!
弟かよ!
や、ムリだろっ。ムリ!
俺、初めてなんだぞ〜〜!
え、でも、これって待ってるのか⁇
どうしようっ⁉︎
「……彬良?まだ?」
目を瞑ったまま、催促される。
あぁ、何故かその声があま〜く聞こえる……
よし!据え膳食わぬはって言うし!
ここで断っては一生の恥!
俺は思いっきりかがんで、灯里の口に自分の唇を押し付けた。
『いち、にー、さん!』
心の中で数を数える。
よし!出来たぞ!
達成感を持って、唇を離す。
「……彬良の唇って、カタイ。」
何故か文句を言われる。
「へ?か、硬いのか⁉︎」
初めてのことだし、比べる対象がなくて質問してしまう。
「うん。カタイよ。
だって、健心の唇はすっごく柔らかいの。
ぷるんぷるんなんだから。」
健心⁇………彼氏か?
「まぁでも、5歳だからねー。
そりゃ違って当然か〜。」
「待て。5歳の健心とは?」
「弟に決まってるじゃない。
もーめっちゃくちゃ可愛いの〜っ!
あ、健心はね、可愛い上に、賢いのよ。
もう九九も、九九の割り算も出来ちゃうの!
天才でしょう⁉︎
私の数学脳がない分、全部健心に行っちゃったのね〜。」
なんだよ!
弟かよ!