ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
お殿様の相反する想い
おいおい!
どういうつもりだ!

ここは完全アウェイなのか⁉︎

この兄嫁は俺の味方じゃなかったのか?
HASEGAWAの御曹司だと〜⁉︎
とんでもない爆弾を落としやがった…。

しかも、健心まで!
コイツ、俺に責任取れって、月曜日に言ったとこだよな?
まさか、HASEGAWAの御曹司に乗り換えた⁉︎
俺、やっと帰ってきたとこなんだぞ!
ちゃんと好きだって伝えて、
これからって時に…。
邪魔すんなよ〜〜!

しかも、めちゃくちゃイケメンだったぞ。
ちょっと軽そうだけど。
あの容姿で御曹司なら、少々遊んでても
“経験豊富”って言葉で美化されるんだ。
間違いない!

くっそ〜!
DTの俺にないスペックだ。

俺、ピンチ⁉︎



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「彬良、送ってもらってごめんね?
疲れてるのに…。」

「いや、大した距離じゃない。
それに、最初から車だから飲んでなかったし。
大丈夫だ。」

「めっちゃ食ったー!
焼肉、久しぶりで美味かった!」

健心…上機嫌じゃないか……。

「ホント、美味しかった。
健心びっくりするくらい食べたね〜。」

あ、健心が頭撫でられてる。
……いいなぁー、俺も…………。

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