不倫の代償

不動産業界は 水曜日の休日が多い。

必然的に 飲み会は 火曜の夜になる。


水曜日 お昼近くになって 私達は 目を覚ました。


「雪穂。可愛い。俺 もう 離せない。」

私を すっぽりと抱き締めて

私の髪を 撫でながら 優しく言う。


「私も。こんなの 初めて。」

私は 支店長の胸に しがみ付く。

「気持ち良かった?いいよ。もっと 気持ち良くなって。」

「支店長。駄目…」

「支店長って言ったら罰だよ。博幸って呼んで。」

「…んっ。…ひろ…ゆき……」


大人の男性は すべてが スムーズで。


私を 夢中にすることなんて 簡単だった。


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