不倫の代償

「雪穂。お腹空いた。なんか食べに行こう。」

目覚めの愛を 交わした後で 博幸は言う。


「誰かに 見られたら マズいよ。パンなら あるから。ちょっと 待ってて。」

急いで用意した 簡単な昼食。

パンとサラダとハムエッグ。

「美味しいよ、雪穂。ありがとう。」

博幸は 喜んで 食べてくれる。



そのまま 部屋で イチャイチャして

何度も 繰り返し 歓びを与え続けられて。

私は 起き上がることも できないほど。


初めて知った 大人の感覚に

ただ 博幸にしがみ付いて。

繰り返す波に 完全に 溺れていた。



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